東国にある日本一の大河らしい、結構暴れん坊な性格。でも川の流れを変えられたこともあってよくわからないタイミングでしゅんとする。分身が10人ぐらいいるがこの利根川が大本になるかもしれない。（提供：さたなえる様）

　織田信長が裏切り者の同盟者を打倒した後、首級に漆を塗り加工してできた髑髏の盃。これ自体は年代物でも何でもない。しかし、その器を満たす中身は格別だった。今まで信長に殺されたもの、無念のうちに死んでいったもの、最後まで信長に追いつけなかったもの、主を見捨て逃げたもの…数多の非業の死を遂げた者たちの執念が宿っている。怨念ではなく、「信長が進む先を見るために」「戦の終わりを叶えるために」顕現した魂達。正体は髑髏杯に宿る、夢追い人共の付喪神。（提供：長山様）

　太刀。足利義満が保有しており信長や徳川将軍家へと伝わっており、その後歴史上消失しているが、付喪神となって狭間の世界で活動している。有名な者の手に渡りながら、機会に恵まれず、戦での活躍がないことを気にしている。（提供：うるる様）

　本能寺でたびたび起こる怪奇現象。誰もいないはずの部屋などから足音や人のうなり声のようなものが聞こえ、その現象に遭遇した者は、自身の悪行で身を滅ぼすと噂されている。そのように、本能寺に訪れる悪しき心の持ち主を怯えさせ、多くの人間を改心させてきた。しかし、最近本能寺を宿所と定めた「織田信長」には効果がなく、彼の蛮行は留まるところを知らない。静謐で神聖な空間を守るために全力を尽くす。（提供：もやしナムル様）

　「こちら側のどこからでも切れます」 かくあれかしと願った人々の想いに宿った神。その時代にはもう存在しなくなってしまった「マジック〇ット」。 伝承としてのみの存在であるが、当時の人々が抱いた「切れるかもしれない」という期待を背負っている。「切れない」と言われるとキレる。（提供：のんこ様）

　スウェーデンの丘の上に建つ一軒の屋敷。日当たりが良く、庭には1本の木が生えている。良い建材を使用していて、建物としては申し分ないのだが、長く住む人はいない。地元では有名な幽霊屋敷で、「姉妹が台所で殺しあった」「さらわれた子どもが幽閉されている」「庭の木で首つりがあった」などなど。屋敷としてはそんなつもりはないのだが、いつの時代でも人間たちが死んでは霊となって増えていき、そういうものに引き寄せられる人間が家を買っては死んでいく。今日もけなげに住んでくれる人を待ち続けている。（提供：ゆに様）

　1945年頃、アメリカで開発されたおもちゃ・スリンキーの虹色バージョン。とある日本の貧乏な家庭の子どもが、親から初めてもらったおもちゃであった。ずっとでレインボースプリングで遊んでいた子どもは、だんだんと扱いが上手くなり、多彩な芸ができるようになっていった。そこで、両親の結婚記念日に芸を披露しようと考えていた矢先、子どもは交通事故で亡くなってしまう。どうしても芸を披露したかった子どもの思念とおもちゃが結びつき、付喪神としてレースが誕生した。（提供：もやしナムル様）

　少し前まで虚ろからの凍結預かりとして付喪神骨董協会に保管されていた物欲センサーの付喪神。元はとあるアニメグッズ専門店で、ブラインドパッケージの商品を購入する人間たちの思想から生まれたが、「欲しい物が出ないならでるまで買い続ける」という良くない思考を浴び続けた結果、虚ろに転じてしまう。その後は、『乱数調整』の付喪神に成敗されて凍結となった。復活してからは改心して、昔の自分を恥じつつも頑張っている。（提供：忍様）

　1990年代に発売されていた女児向け玩具。ビーズを入れてブレスレットを作れる。おもちゃ屋で売れ残っているうちに付喪神になってしまったが、そこまで気にしていない。むしろ自分で自分をデコれるようになってご機嫌かもしれない。 デコるの大好き！装飾こそ最強の武器であり盾。かわいい自分を作り上げる努力を怠らない。（提供：ゆに様）

　（提供：ポリミ様）

　TRPGのPLがいつからか囁き出した「ダイスの女神」なる概念が付喪神化したもの。お祓いすれば出目が上がると言って塩を準備したり、期待する値が出たり出なかったりすると音楽や演出を神に奉納するなど、信者の信仰心は割と高い。信者の規模は小さく歴史も浅い新米の神ではあるが、信仰心の高さから存在の確度は低くない。本人も信者も刹那主義で享楽的であり、神が信仰心に報いずとも信者が喜ぶという倒錯的な信仰形態。（提供：ジル様）

　江戸時代におばあちゃんに飼われていた三毛猫。縁起が良いからと流行っていた。猫神社周辺に住んでいる。（提供：はずれ様）

　能の演目『道成寺』のために作られた能面。優れた能面師が精魂込めて作ったもの。清姫が面に乗り移り、使用者を呪うとか……（提供：山中様）