付喪神骨董協会を生み出した付喪神の中の王。別名キング・オブ・シングズ。付喪神骨董協会本拠地の最奥にいるとされているが、その姿かたちを見たものは誰一人としていないという。（ただし骨董師の蛮桐弥勒はその姿を知っているような素振りをみせている）

　中枢評議会の１人であり、九十九神でもある付喪神。所有者であった諸葛孔明の思いを強く受け継いでおり、言動に聡明さと冷静さが伺える。羽扇に使用されている素材は非常に特殊で、いつまでも色褪せることのない美しい羽が使われている。これは巨大な怪鳥を退治して作られたものであり、未来を見通す力が備わっているらしい。羽扇はこの力を用いて、付喪神骨董協会の一員として世界の未来を混沌から守る役目を担っている。

　九十九神の付喪神。地球観測のために人類によって打ち上げられたがスペースデブリによる故障で軌道を離れ、しばらくの間、宇宙を彷徨っていた人工衛星。遥か彼方の未来、トレジャーの存在を強く信じていた宇宙飛行士によって発見され、神性を得た。付喪神となったトレジャーは機械的で無表情だが、地球や地球に住む生命体をこの上なく大切に思っている。スペースデブリのせいで、極度の潔癖らしく、何もない真っ白な部屋が大好き。

　付喪神骨董協会の中でも虚ろの発生源などを入手するのが得意な情報通の付喪神。ねっとりとした雰囲気の妙齢の女性の姿をしているがこれは、数多の投稿者（話し手）とオカルトの融合体の姿であり、フュージョンたる所以である。オカルト掲示板に書かれた数多の記事を己の武器としており、それらを元に協会で力を発揮している。仕事熱心ではあるが、極度の話したがりで誰彼構わず怖い話を披露してしまうクセがあり、耐性のない骨董師から度々苦情が寄せられている。