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【雑記】ラノベみたいな同人誌を作ってみた②

  • 執筆者の写真: 博士の助手
    博士の助手
  • 3 日前
  • 読了時間: 6分

更新日:3 日前

《絵師さんへの依頼:後編》




こちらは2025年に制作したエルデンリングの同人誌における表紙のお話、その後編となります。前編の記事は【こちら】を御覧ください。


前編ではフローの1~4について語ったので、後編は5からお話していきます。

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  1. 何を、誰に、お願いするかの検討

  2. 絵師さんへ軽くヒアリング

  3. 発注資料の作成/提出

  4. 前金のお支払い

  5. 絵師さんの制作物に関するFB(フィードバック)

  6. 完成品のデータ受領

  7. 後金のお支払い

  8. イベント開催月での諸々のご連絡

  9. 献本のお渡し

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  1. 絵師さんの制作物に関するFB


FBはフィードバックと言います。シナリオやイラストなど納品物をチェックして、修正や意見を返す際によく使われる言葉です。

(私が毎日のように使い・使われる言葉でもあります)



さて、前編の最後でついに絵師さんの作業が始まりました。

まだまだスケジュールにも余裕があるので、私は執筆作業を続けながら待ちます。



……そう、待つ予定でした。



《マン村さん》

お疲れ様です!

一旦ラフまで描いたので、構図やポーズなど、ご確認頂けますと幸いです。


《私》

早っ!!??



筆が乗っていたのか、こちらの想定よりもかなり早くラフを納品いただきました。

私が絵を描く時よりもスピード感が段違いです。

前編にて、切磋琢磨とか同じ舞台に立てていると思った自分が愚かでした。

ひとまず、いただいたラフを確認させていただき、FB資料をまとめていきます。


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人物、背景、モチーフと綺麗に色分けされていてとても見やすいラフ。

よく見るとトレントまでオマケで描いてくださってます。とてもありがたいです。

自分が依頼した内容から絵師さんが考えて出力した内容というのが、とても好きなのでこれで行くことを決めてあとは細かな修正を依頼します。


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(ずらしたとて、タイトルで大方隠れるのにそれでも見せたいという完全なるエゴ)


実際に表紙カバーの印刷領域に当てはめてみて綺麗な構図で配置できるか確認し、

上記の資料にあるような2点の修正をお願いしました。


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お察しの通り、またしても爆速で修正版が届きました。

トリミングや位置調整ができるよう、塗り足し部分を広くとっていただきました。


後にタイトルロゴとヴァレーさんの表示位置で絶妙な配置が可能になったので、

このご対応が本当にありがたかったです……!

(また完成品を見ていただけると分かるのですが、Dさんやロジェさんなどもこの修正によって、綺麗に収まるようになりました)



これにてラフ確定……となったのですが、ここでふとが生まれます。



「やっぱメスメル布の紋章、ちゃんと見せたいな……」


(いい絵になりそうなのにタイトルで一部を隠したくないな……)

(でも表紙なんだからタイトルは入れないといけないし……)

「お兄さん(かもしれない人)の優しさを覆い隠すメリナ派の褪せ人ってどうなの?」



……気づけば私は、

差分カラーの追加依頼を相談していました。

※どんな絵となったかは実際に書籍の1ページ目にある巻頭カラーを御覧ください。


とにかくエモい!!


元々はメリナの『表情差分』と右上に『とあるモチーフ追加』というオーダーでしたが、気を利かせていただき、またしても良い仕上がりの絵を納品していただきました。

(下絵/線画の時点になると、相談が難しいので早期にお願いして良かったです。もっともっとこの表紙が好きになりました)



その後、下絵→清書と続きますが特に問題はなかったので、そのまま進めていただいて完成へと向かいます。




  1. 完成品のデータ受領


書籍の表紙絵が出来上がりました。あっという間だったように感じます。

すべての絵師さんがこんな早さではないかと思いますが、いろんな幸運に恵まれて最高の表紙をいただきました。


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見てください、このビフォーアフターを。

これが絵師さんに依頼することなんだなと身にしみて感じます。


TRPGの立ち絵は過去に何度か依頼していましたが、いつもこの瞬間が最高に楽しい&嬉しいです。追加差分を含めて、依頼して良かったと何度も思いました。


今回の本はオールジャンルなので、その象徴を務めていただくためにメリナ様をメインとした表紙としましたが、エルデンリングの中では『死を狩る者D』が一番好きなので、左下もメチャクチャエモいです。


人様に描いてもらったDからしか得られないものがあるんです。

ねぇ、お隣のロジェールさん、貴方なら分かりますよね!?


また公式でこのようなデザインの絵を描いた場合、素性(ユーザー)の優劣をつけないために、『放浪騎士』の部分は『戦鬼』とか別の何かになっていると思うのですが、これはあくまで同人誌なのでファンが自由に描けるのが至福です。


私がプレイした時の素性(放浪騎士)をメリナ様の重要な部分に配置していただきました。



  1. 後金のお支払い


必要なデータをいただいたので、前金同様のやり方ですぐにお支払いしました。

これにて完全FIXとなります。


……とはいえ、まだ印刷会社に申し込める段階ではありません。

私の執筆と編集作業が残っています。


また絵師さんとのお取り引きは終了しましたが、その後も連絡は行いました。

主に行ったのは、

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・イベント日時の告知(一般参加無料だったので雰囲気を味わって欲しい)

・イベントのサークルカットに絵を使わせてもらっても良いか確認

・脱稿の報告と、献本の発送について

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※依頼したとはいえ絵の制作者は絵師さんなので、元々伝えていた使用範囲外で使いたい場合は逐一確認を取る必要があります。人によっては結構デリケートな問題なので、細かいと思われたとしても確認しておいた方が良いです。


あとあまりに良いデザインなので、私的にタペストリー作って飾っていいか確認しました。

(毎日メリナ様を拝めて幸せです^^)



  1. 献本のお渡し


そしてつい最近、書籍が納品されたので注文分と合わせて献本をお渡ししました。

これにて私の制作作業も終了です。


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新刊には、雨にも強い耐水性の『小壺商人シール』と数に限りはありますが、昨年制作したAC6謎解き(紙版)をお付けしています。書籍の頒布先は【BOOTH】にて。


とても満足な仕上がりとなりました!!


イベント当日はマン村さんも参加されていたので、オススメのサークルさんを共有しあって、お互い良き本やグッズが買えてハピハピです。

今年の篝火5の盛り上がりはナイトレイン効果もあって本当に凄かった……!

来年も期待したいところです。




というわけで、これにて《絵師さんへの依頼:後編》は完結となります!


次回は、自分用のメモその2ということで、今回制作した文庫本のレイアウトや印刷所についてまとめた記事を書こうと思います。

(ちょっと時間かかるかも……)




(博士の助手)


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